「お客も結構来てくれて、支店も出しています」と話すスタッフのゾマ
|
「mob」は「活動(モバイル)するホームレスたち」の意味。一九九四年の設立以来、公的な支援を受けず、自己収入と 寄付だけでホームレスの自立を支えてきた。主力は隔週発行の新聞「シュトラーセン・フェーガー(道掃きほうき)」。現在、約四百人が街頭で毎号二万二千 部、計約二万六千ユーロ(約四百十万円)を売り上げる。
さらに、寄付された中古品を販売する商店も。型は古いが、家具、電化製品、自転車までそろえる。これらの収入で、カ フェでは一・二ユーロ(約百九十円)で食事を提供。宿泊所ではシーツ代込み一・五ユーロ(約二百四十円)で泊まれる。さらには、自活の道が整った人のため にアパートも開設。すでに十八世帯が入居し、ホームレスを脱した。
同協会の特徴は、ホームレス以外にもホームレスになりかねない"予備軍”にも門戸を広げていること。カフェで談笑して いたウテ・カーマンさん(41)は「幼稚園の保母として働いていましたが、職場でいじめに遭って体調を崩し六年も仕事から遠ざかっています。住居はありま すが、私も道で新聞を売り、週に三度はここに通っています」と話していた。
ボランティアの研修生として活動を支える学生のアンネ・ゾマーさん(22)は「協会設立当初は近所とのトラブルもあっ
たそうですが、理解が進むにつれ、衣服や食料を寄付してくれるようになりました」と地域の理解に支えられている点を強調していた。(ベルリン・三浦耕喜、
写真も)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/nwt/20070207/ftu_____nwt_____001.shtml